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35歳からゼロからのRe:Start「じぶん、らしく。」を探す旅。ソーシャルワーカーとして歩き出す。自分になにができるのか。

「認知症」について考える。

 こんにちは。じぶん、らしくのteruです。

 今日は、「認知症」についてのことをアウトプットしようと思います。

 アウトプットすることによって、自分がそのことについてどのように考えている のかを客観視したり、理解できると思います。

 社会福祉士として仕事をしていると、「認知症」の方と接する機会も多いので、今の自分の「認知症」に対する理解を考えてみようと思いました。

「認知症」とは。

認知症の定義

 まず、「認知症」の定義について調べてみました。

「認知症の定義は、いったん発達した知能が様々な原因で持続的に低下した状態である。認知症とは通常、慢性あるいは進行性の脳の疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、概念、理解、計算、学習、言語、判断などの多数の高次脳機能の障害からなる症候群である」(WHOの定義より)

認知症の週類(4大認知症)

 また、認知症の中でも、4大認知症と呼ばれる認知症があり、4大認知症とは、全体の7割弱を占めるアルツハイマー型のほか、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭型がある。

アルツハイマー型認知症

 アルツハイマー型認知症は、脳が少しずつ萎縮していき、認知機能が低下していく病気。脳の萎縮によって頭蓋骨の間にすき間ができたり、「アミロイド斑(老人斑)」と呼ばれる病変が見られたりするもの。

脳血管性認知症

 脳血管性認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで、患者が多いとされている認知症。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳の血管の病気によって、脳の血管が詰まったり出血したりする。脳の細胞に酸素や栄養が送られなくなるため、細胞が壊れてしまい、本来細胞が担っていた機能を失うことによって認知症が起こる。血管の病気を引き起こす原因は動脈硬化で。動脈硬化の危険因子として、高血圧、糖尿病、心疾患、脂質異常症、喫煙などがある。脳血管性認知症は、生活習慣によって引き起こされる。

レビー小体型認知症

 レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、約20%を占めている。アルツハイマー型が女性の発症率が高いのに比べ、レビー小体型は男性の方が多く、女性の約2倍と言われている。レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質で、レビー小体型認知症では、レビー小体が脳の大脳皮質(人がものを考える時の中枢的な役割を持っている場所)や、脳幹(呼吸や血液の循環に携わる人が生きる上で重要な場所)にたくさん集まる。レビー小体がたくさん集まっている場所では、神経細胞が壊れて減少している為、神経を上手く伝えられなくなり、認知症の症状が起こりる。レビー小体は、パーキンソン病にも現れ、パーキンソン病は脳幹にレビー小体が集まるのに対して、レビー小体型は大脳皮質に集まる。

前頭葉型認知症

 前頭側頭型認知症(FTD)は、脳の前頭葉と側頭葉が萎縮し、血流が低下することによって、様々な症状が引き起こされる病気。他の認知症と違い、指定難病に認定されている。前頭葉と側頭葉は脳の4割を占める重要な器官で、前頭葉は思考や感情の表現、判断をコントロールするため、人格や理性的な行動、社会性に大きく関わる。一方側頭葉は、言葉の理解、聴覚、味覚のほか、記憶や感情をつかさどり、どちらも大変重要な働きを担っているので、機能低下による影響は甚大になる。前頭側頭型認知症の初期には物忘れや失語はあまりみられず、人格の変化や非常識な行動などが目立つ。そのため、精神疾患と診断されてしまう場合があるので、鑑別診断が重要となってる。10年前後で寝たきり状態になると言われており、筋萎縮や筋力低下がある場合は、その進行がさらに早いとされている。

認知症の治療方法

 認知症の治療方法については、現在、ごく一部の例外を除き、認知症の進行を完全に止める方法や、根本的な治療方法はみつかっていない。そのため、認知症の治療は、認知症の進行を緩やかにし、生活の質を高めることを目的とする。

 認知症の治療には大きく分けて「薬物治療」と「非薬物療法」がある。

薬物療法

 認知症に対する薬物療法は大きく分けて、中核症状の進行を抑えることをねらいとした認知機能改善薬によるものと、行動・心理症状軽減をねらいとした向精神薬や睡眠薬によるものとに分けられる。

認知機能改善薬

 認知機能改善薬は一般に抗認知症薬とも呼ばれます。主に以下の2種類の機能の薬がある。

・アセチルコリンエステラーゼ阻害薬

・NMDA受容体拮抗剤

行動・心理症状への軽減を目的とした薬物治療

・睡眠薬

・抑肝散などの漢方薬

・抗不安薬、抗精神病薬、抗てんかん薬など

非薬物療法

 また、薬物を使わない治療法もまた、認知症の進行を止めたり、根本的に治療したりするものではない。しかし、生活の質を上げるという面では薬物療法以上の効果も期待されている。例えば、認知症の症状による不安や妄想に苦しむ方も、昔からの趣味などに集中していれば、その時間は不安が少なく、その方らしく過ごしていられる。代表的な非薬物療法には、以下のようなものがある。

認知機能のリハビリテーション

 いわゆる脳のトレーニングと呼ばれるゲームやパズル、計算ドリルなどを使用した学習療法、書籍の音読、麻雀など、一般的に頭を使うとされる活動を行うことにより、認知機能の維持や回復を目指すもの。

生活リハビリテーション

  料理や洗濯などの生活上の行為も立派なリハビリテーションの機会となる。

園芸療法

 時間の見当識障害で時間の感覚が薄れ、季節感や時間による変化の感覚を失いがちな認知症の人にとって、季節を感じさせ日々成長していく植物は、とても心地よい存在。

音楽療法

 美しい歌詞や心躍るメロディ、楽曲がもつ時代背景や思い出は素晴らしい刺激となる。言葉がうまく出ない認知症の人でも、歌ならはっきりと歌え、自信を取り戻すといったケースもある。

回想法

 認知症初期~中期の記憶障害では、昔の記憶は失われにくい傾向がある。記憶を次第に失いまるで自分が自分でなくなるような不安を覚えることも多い認知症の人が、懐かしい写真や映像、音楽をきっかけとして、昔の記憶を思い出し、誰かに伝えることがある。

認知症に対して今、思うこと

 認知症、考えて見ると、上記にも書いたように、認知症の進行を完全に止める方法や、根本的な治療方法はみつかっていない。そう考えると、本当に、無知で浅はかな考えかもしれないけど、人間が、人間の死に対する恐怖から解放されるための防衛のようなものかもしれないと、今、思ってしまうことも。

 浅はかですね…。

 もっともっと勉強したいと思います。

 考えが変わるごとに、リライトしたいと思います。

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